その瞳に…魅せられて。
「貴方が助けなければ…
その男は死んでいましたよ。」
ライルはラックスに視線を向ける…。
「なっ!!」
そうラックスは、目を大きく見開いて
ジキルの前ジャケットを捲った。
しっかりと脳内に焼け付いた証拠…。
ラックスはそのまま、立ち尽くしていた。
「機械獣が来た時、
貴方の横を通り過ぎたのを装って。
攻撃を自ら受けたのは?」
ライルの言葉に何も言わない2人…。
それでも彼はまだ言葉を続けた。
「彼女を置いて行こうとした理由も。
貴方達には分からないでしょうね。」
鼻で笑うライル…。
ジキルの体から…血液が流れ落ちた。
「わざわざ、最初の銃声も
機械獣の攻撃を消す事も
傷を隠す事も。その能力でして…」