その瞳に…魅せられて。
そして…一気にナイフを傷口に刺すと…
掘り返すように銃弾を取り出した。
カラン…。
金属の入れ物に銃弾を置くと、
今度はウォッカを棚から取り出し…
自分の上半身にかけた。
茶色い液体が
血と混じり…変色して体を流れていく…。
そして、荒々しく包帯を巻くと
ルアンの眠る寝台に足を向けた。
「ジキル…そんなやり方で良いのか?」
ライターはそうゼルから離れると
ジキルに近付いて言う…。
「…大した事無い。」
視線も向けずに、ジキルはそう言うと
ルアンの元へと歩き寄った。
額に手を当てても熱は無い様で
息も整っている。
包帯の巻かれた体は痛々しい…。