その瞳に…魅せられて。








「お前の所為だ。ラックス。
ルアンが怯えているのはな。」

ジキルはラックスを見下ろし…言う。


ラックス、ライターよりも
ジキルの方が背が高いのだ。


「あぁ?俺の所為だ?」

眉間に皺を寄せたラックス。


だが、やはりジキルは表情一つ変えない。


「ルアンの傷を見なかったのか。」

「は?んな、余裕はねぇよ。」

これじゃぁな。
そうラックスは自分の足を上げた。


「お前の腰についてる物は何だ。」

無表情で言ったジキル…。
その瞳は…酷く怒りに満ちていた。


「あ?見てわからねぇのか?
拳銃だ、拳銃…っ!」

腰から抜いた拳銃を
ジキルの顔の前で揺らして見せるラックス。


その時…ルアンと目が合った。


顔を青くして振るえるルアン…。
ラックスは目を見開いた。









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