その瞳に…魅せられて。
「ルアンの傷の3分の1は…
拳銃による掠り傷。
昨日、戦った時。お前と同じ赤髪の男が
いた事を…覚えてるか?」
ジキルはそれだけ言うと
震えるルアンに近付いて行く…。
ジキルを見て、
ルアンはさらに体を縮めた。
「…。」
寝台の前で立ち止まったジキルは
ルアンに視線を向ける…。
彼女の瞳は涙で潤み…
頬にはその痕が残っていた。
「…俺が分かるか?」
冷めたように言った言葉…。
ルアンはしっかりと頷いた。
「もう此処に、
お前の恐れるような事は無い。
……安心しろ。」
そんなジキルの言葉に…
4人は目を開いた。