その瞳に…魅せられて。







「ルアンの傷の3分の1は…
拳銃による掠り傷。
昨日、戦った時。お前と同じ赤髪の男が
いた事を…覚えてるか?」


ジキルはそれだけ言うと
震えるルアンに近付いて行く…。


ジキルを見て、
ルアンはさらに体を縮めた。


「…。」

寝台の前で立ち止まったジキルは
ルアンに視線を向ける…。


彼女の瞳は涙で潤み…
頬にはその痕が残っていた。


「…俺が分かるか?」

冷めたように言った言葉…。
ルアンはしっかりと頷いた。


「もう此処に、
お前の恐れるような事は無い。
……安心しろ。」


そんなジキルの言葉に…
4人は目を開いた。











< 71 / 233 >

この作品をシェア

pagetop