その瞳に…魅せられて。






「ミーティングルームで手当てをしよう。
……それで良いな?」

ジキルの問いに小さく頷いたルアンは
黙ってその後に続いた。


「あぁ!腹減った!レナ、飯~」

ラックスも欠伸交じりにそう言うと
部屋の外へ出て行く…。


「わりぃ、ゼル。
俺のも用意してくれ。」

ライターはそう言うと
ゼルの頭を撫ぜてから外へ出て行った。


「もぉ、ぐうたらなんだから。
ジキルを見習いなさいよ!」

ゼルは腰に手を当てて言う…。


ふと…レナは床に落ちていた
2枚の羽根を拾った。


白と黒…ルアンとジキルの羽根…。


「ねぇ…ゼル。私…思ったの。」

静かな声でレナは言葉を発した。


「思ったって…何が?」

そんなレナの方へ顔を向けるゼル。








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