その瞳に…魅せられて。
「朝ご飯、ちゃっちゃと、
作ってしまいましょうか!」
そう腕捲りをしたゼルに…
「えぇ!」と、
返事を返すのはレナ。
昨日と変わらない朝。
唯一…、彼女。
白き羽根が生えた彼女が
仲間にくわわったという事を除いて…。
優雅な手尽きで、
ルアンに手当てを施すジキル。
その間、ルアンは…じっとしていた。
「…痛むか?」
そうジキルが尋ねれば首を振る…。
手当てをし終わってからも
ルアンはジキルから
離れようとはしなかった。