その瞳に…魅せられて。
「それにしても…綺麗な顔ね。2人とも。」
キッチンからレナは
ジキル達を見つめて言った。
「ホント、ホント。美男美女って…
こういう事を言うのかな?」
ニンジンの皮を向きながらゼルは微笑む…。
「社交辞令を言う前に、
手を動かしたらどうだ。」
やはり冷たい声でそう言うジキルに…
2人は苦笑いをすることしか出来なかった。
「全く。目覚め、わりぃ…」
服を着替えたライターは
頭を抱えて部屋を出て来る…。
まだ…頭が痛むらしい…。
「はっ。おめぇがとろい所為で
そうなったんだろーが!
自業自得だろ?」
ラックスはそう鼻で笑いながら
ライターと共に
ジキルの前の椅子に座った。
「そーゆーお前も。
脚引きずってんじゃねぇか。
ざまぁねぇ…」
くくっと、喉の奥で笑うライターに、
ラックスは険しく顔を変える…。