その瞳に…魅せられて。
「おめぇ、やる気か?あ?」
立ち上がり、ライターに眼を飛ばすラックス。
いつものように拳銃を
こめかみに当てる事はしなかった。
「ほぉ…、面貸せ。表出ろや。」
ライターは白いタオルの変わりに巻かれた
包帯から手を離し、立ち上がる。
「今日こそ、俺が強いって事。
身に染み込ませてやる。」
「やれるもんならやってみろ。青二才が。」
煙草に火をつけ、にやりと笑うライター。
今にも手が出そうなラックスに…
ドガァン!!
……フライパンが飛んできた。
後頭部に直撃したフライパン。
その場に座り込んだラックスは
痛みで声が出ないらしく、頭を抱えていた。