その瞳に…魅せられて。







「いい加減にして。
朝から見苦しいのよ!」

ラックスにフライパンを飛ばしたのはレナ。


腕を組んで形の良い唇を尖らせる…。


「…んだ?男にすることかよ!これはよぉ。」

涙目になりながら反撃するラックスだが…
彼女のレナには敵わないらしく…
声がいつもよりも柔らかかった。


「ふっ。ざまぁねぇ……っつ!!」

ラックスを嘲笑ったライターは
体を左に捻った。


ズドン!

そう言う音と共に
ライターの後ろに壁にささった包丁…。


「偉そうな事言わないの!
いくら年上だからって。言って良い事と
悪いことがあるでしょ!」

そうゼルが首をゴキゴキ言わせながら
さらに小型の包丁を手にしていた。








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