その瞳に…魅せられて。





空は晴天。


日は燦々と降り注ぎ…
海が近い所為か、
鴎の鳴き声が耳の片隅に聞こえた。


「んー!やっぱ、地面は良いな!」

ニッと、白い歯を見せて笑うラックス。



どうやら…機嫌は直ったらしい。



「さて、どっから攻めようか?」

バズーカ砲を肩に担ぎ、
ジキルに尋ねるライター。


「…。」

だが、ジキルは何も話さないまま…
ライターの後ろに視線を向けていた。


「ん?」

不思議に思った
ライターがそう振り返る…。


と……、


「いやぁ…、お若いの。」

50代前半の男が、微笑んでいた。






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