その瞳に…魅せられて。
「まぁ、今回もグループ制の
依頼だけどね?ライター、ラックス。
それから、ゼルにレナも
一緒に行ってもらうから。」
鼻歌でも歌いそうなレイに
ジキルはため息を吐く。
「お前がしてみたらどうだ?レイ。」
「悪いけど、
そんな力。残ってないから。」
「ライターと同じ年なのにか?」
「アイツと一緒にされたら困るね。
アイツは動くのが生きがいだから」
ジキルの冷めた声に帰ってくるのは
柔らかい声。
対照的な二人…。
ただ、顔は2人とも端麗なのだが…。
「話戻すけど、今回の任務は…
一言で言えば…怪盗…かな?」
面白そうに目を細めるレイ。
「悪いが、盗みをやるつもりは無い。」
「違う。盗まれた物を取り返すだけ。」
ジキルはレイの言葉に顔を顰めた。