その瞳に…魅せられて。
「ハンデ?」
レイの言葉に眉を寄せたジキル。
レイはさらに微笑んだ。
「そのお姫様の護衛。
話し合った結果、ジキルになったんだ。
同人種だしね。彼女も懐いてるようだし。
その任務に連れて行くように…」
「…っ…ふざけるなっ!」
ジキルの大声…
その声でルアンは目を覚まし、
レイは目を丸くした。
「ルアンの護衛になる事は構わない。
だが、敵地に連れて行けだと?
貴様らは何を考えている!」
その言葉に…レイは声すら出さない。
「ルアンは誰によって怪我を負った?
ルアンが今一番恐れている者は何だ?
恐怖の何も分かっていない貴様らが
勝手に決める事ではないだろう!」
「…っジキル。これは…」
「問答無用だ。」
ジキルはそう冷めた声で言い放つと
レイを睨んだ。
と、その時…。