その瞳に…魅せられて。






「ハンデ?」

レイの言葉に眉を寄せたジキル。


レイはさらに微笑んだ。


「そのお姫様の護衛。
話し合った結果、ジキルになったんだ。
同人種だしね。彼女も懐いてるようだし。
その任務に連れて行くように…」

「…っ…ふざけるなっ!」

ジキルの大声…
その声でルアンは目を覚まし、
レイは目を丸くした。


「ルアンの護衛になる事は構わない。
だが、敵地に連れて行けだと?
貴様らは何を考えている!」

その言葉に…レイは声すら出さない。


「ルアンは誰によって怪我を負った?
ルアンが今一番恐れている者は何だ?
恐怖の何も分かっていない貴様らが
勝手に決める事ではないだろう!」

「…っジキル。これは…」

「問答無用だ。」

ジキルはそう冷めた声で言い放つと
レイを睨んだ。




と、その時…。









< 93 / 233 >

この作品をシェア

pagetop