その瞳に…魅せられて。
「は?もう次の任務に出ろと?」
「レイが言ったのか?」
ライターとラックスは眉間に
皺を寄せてそうジキルに尋ねた。
重湯の御粥を食べるルアンの横で
ジキルは「あぁ。」そう短く返事をする。
「ふざけてんのか?」
ラックスはそういつものように
腰に拳銃をぶら下げていた。
「まぁ、今回は6人で遠出だ。
重大任務なんだし、仕様がねぇか。」
ライターは煙草をふかしながら
首をゴキゴキと鳴らす。
「じゃぁ、纏めといた着替えは
もうワゴンに積んであるって事?」
ゼルはそう首を傾げた。
「あぁ、そうらしい。
武器は万全に準備しておけ。薬もな。
相手はラスフォア。
甘く見ない方が良い。」
ライターはそうゼルの頭を撫ぜると
足元に置いていたバズーカ砲をまた磨き始めた。