その瞳に…魅せられて。






「じゃぁ、直ぐに出発しなきゃ。
あ、彼女の服は買っておいたわ。
それも纏めとくわね?」

レナが微笑んで言う…。


「あぁ。」

ジキルはそう静かに言うと
全て食べ終わったルアンの皿を
片手で持ち上げ、流しに置いた。


その後を着いて歩くルアン。


ラックスは自然に頬を緩ませていた。


「さぁて、行きますか。
脚が痛てぇけど。」

「俺も、頭が痛てぇけどな。」

そう立ち上がった2人は、準備があるらしく
自分の部屋に入って行く…。


ミーティングルームに残されたのは
皿洗いをするゼルと…ジキル、ルアン。


水と皿の触れ合う音だけが響く中…
ルアンは机に掌を向け、目を瞑っていた。









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