PC愛
でも少なくとも伊吹、野愛、雫達は信じたい。

信じたいと思っている…。



そんな気持ちのまま、波乱な夏休みは過ぎていった…。





セミの鳴く声、燦々と照りつける太陽…アタシは学校へ向かっていた。

2学期。受験でそろそろ皆も、アタシも忙しくなってくる頃だ。




「おはよ~」

廊下で野愛と雫に会った


「あっ美紀!!雫おめでと~どんな人??どんな顔??どんな性格??教えてぇ~」






先についた野愛は雫ができた好きな人について質問攻めをしている。




「すごく優しいのぉ。頭いいしぃ!!多分私の初恋よ、初恋」





雫が照れながら、野愛に話していた。




「キャ~♪ブラボー!!雫大人~☆告白は?」




雫は冷静に話しているが、野愛は自分の事のように喜んでいた。




……正直言って、友達に何でも話せる雫が羨ましい。




「まだだよ。だって彼、モテるもん。告白したら女子達に睨まれちゃうわよ」


「そんな事ない♪雫だったらいけるってぇ!!野愛も協力するもんね♪ね、美紀!!」


「もちろん!!」





友達の恋は上手くいってほしかった。


アタシも過去が辛かった分、恋をしている人を出来る限り応援したい。

< 30 / 66 >

この作品をシェア

pagetop