犯人の足跡
朝になった。鳥のさえずる音が聞こえてくる。


朝日も鳥の鳴き声もいつもと変わらないのに、この一夜で自分は変わり果ててしまった。


寝ぼけたまま、俺は時計を見た。そして目が覚めた。


9時・・・1時間目には間に合わないだろう。


今回がはじめての欠席だから単位は大丈夫だろう。


俺は1限目を休む事にしてテレビをつけた。


昨日のことがニュースになっているかもしれない。


テレビをつけると丁度良くニュースが流れていた。


そのニュースが終るまで、一度も報道が無かった。


自殺なのだ、ニュースになるほどでもないのだろう、そう思って学校に向かった。
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