★My Homeの秘密★♪〜brother&sister〜




「雛の方が美味しいのに…」


残念すぎて落ち込むあたし。



「そんなことないよ!しおちゃんが作ったやつは、幸せな味がしたよ!」



幸せな味…?


なにそれ、って顔をしていたら。



「誰かを想う気持ち。」



…そういわれて、ちょっと照れ臭くなった。


そして、そう言った時の雛の顔が…すごく女の子で。

なんとなく、ああ雛も誰か好きな人にあげたんだ。と思った。





…………
………………




夕飯のあと…

あたしは部屋にいる凌兄のところに行った。


「凌兄、これ…」



恐る恐る、でもちゃんと決意を固めて凌兄に差し出す。




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