★My Homeの秘密★♪〜brother&sister〜
「さっき凌兄って呼んだろ?」
へ?そうだったけ?
部屋に入った早々、睨まれた。
あたしは頑張って記憶を思い起こすが、思い出せない。
「…もう兄じゃねぇよ」
ぶすっとした顔の凌兄。
ちょっと、可愛い。
「…うん、分かってるよ」
でも小さい頃から“凌兄”だったから、そう簡単には抜けない。
しかも…凌って、なんだか照れるし、恥ずかしいし、慣れない。
そう思っていたら……キスされた。
「呼んだごとにすっからな?」
甘い声で囁かれる。
あたしはこの声に弱い。
それを凌兄は知っている。
……ずるい…。
しかもそれ、罰じゃないし。