★My Homeの秘密★♪〜brother&sister〜
馬鹿馬鹿ってな。
俺、一応お前の兄貴なんだぜ?
お前、そんなことちっとも思ったことないだろ。
でも俺は俺なりにお前のこと、守ってんだよ。
なあ…お前、俺がお前のこと好きだって思ったこと、一度もなかっただろ。
多分好きになったのは、出会ってすぐ。
新しい“家族”をなかなか受け入れられなかった俺に、栞はいつも「ねぇ、勇紀勇紀!」と馴れ馴れしいくらい普通に話し掛けてきた。
そのおかげで、今の俺がある。
はっきり言えんだ。
弧児院でやっていたこと全部、今なら餓鬼だったって思える。
好きをちゃんと自覚したのは、小学校高学年位だ。
突然栞が、女っぽくなった。
今までと口調も態度も一緒なのに、なんか違った。
なんかまともに見れなくなって…気付けばいつも喧嘩口調。
つっても、たいてい喧嘩ばっかだったけどな。