★My Homeの秘密★♪〜brother&sister〜
決して、長くはない道を。
一歩ずつ、大切に歩んでいく。
この道は、きっとこれまであたしが生きてきた道のり。
走馬灯のように、思い出す記憶たち。
ああ、やっぱり、堪えきれないや。
…凌兄の元につくまでは、我慢しようと思ったのに。
涙があとからあとから溢れてくる。
幸せすぎて、嬉しくて、どうしようもない涙。
せっかく綺麗にしてもらったのにな…。
凌兄の側まで来た時、歩いていた足をぴたっと止めた。
凌兄と、重なる視線……。
「凌兄、渡してやるから大切にしろよな?幸せにしなかったら、許さねぇ」……と、勇紀。
「そしたら、いつでも奪いに行くから」……と、冬兎。
あたしの涙腺を更に崩壊させた、2人。
ばか…。と心の中で呟いた。