★My Homeの秘密★♪〜brother&sister〜
『…では、誓いのキスを』
あの頃よりは、ずっとずっと大きく、かっこよくなった凌兄。
そしてあたしも、あの頃よりは、もっとちゃんと、成長出来たと思うから…。
「…今度こそ、本当の誓いのキスだね?」
あたしが、小さい声でそう言うと……。
凌兄は、少しだけ驚いて、だけど、……優しく微笑んで。
「……ああ、そうだな」
凌兄の手が、硝子細工に触れるようにあたしの目の前の白い布を上げて。
優しく、優しく、あたしの頬に触れる。
「一生大事にする。お前も、………俺達の子供も。」
その瞬間、まだまだなはずなのに、
お腹の中で、小さな小さな命が動いた気がしたんだ。
でもそれは、きっと気のせいじゃないはず………。