★My Homeの秘密★♪〜brother&sister〜
『うちの親父変わっててさ〜』
笑っていた勇紀だけど、いろいろ辛い想いとかしたんだろうな。
俺にはきっと、分かることは出来ないけど。
でも、血が繋がってないなら、無理なことはないんじゃないか。
そう思った。けど…、
俺の考えはまた、少し簡単に考えすぎていたんだ。
『俺、お前みたいになりたかったなぁ…』
ある日突然勇紀が、そんなことを独り言のように呟いた。
『なんだよいきなり?』
俺はわけがわかんなかった。
『不公平だよなー…』
俺は勇紀の意図がわからず、返事を返さず黙っていた。
勇紀の寂しそうな顔。
なんでお前、そんなこと言うんだよ…。
俺はお前みたいになりたかったけど、な。
人を引き付ける力がある。
俺なんかより、ずっといい。
俺は、お前みたいになりたい。