★My Homeの秘密★♪〜brother&sister〜




僕はこのおじさんの娘が、どんな顔をするか想像した。



嫌な顔、困った顔…、

嫌だ!なんて言われるかな?

いらない!って言われるのかな――…




「おかりなさぁい!」


嬉しそうに駆けて来た僕と同じ位の女の子。



おじさんをニコニコしながら見ていたその子が、僕らに気付いた。


大きな瞳が僕たちを捉える。



「ねぇお父さん、この子たちだぁれ?」


ビクッした。

キョトン、とした顔で父親に聞いていた。



今日まで知らされていなかったのか…。


可哀相だと、思った。



『栞!今日からこの子達は、栞の兄弟だぞ★!』


いきなり、僕らみたいな兄弟が出来ると言われたって、困るだろうに…。





「ほんとぉ!?」





でも、君は違ったね……。





< 8 / 194 >

この作品をシェア

pagetop