★My Homeの秘密★♪〜brother&sister〜
僕はこのおじさんの娘が、どんな顔をするか想像した。
嫌な顔、困った顔…、
嫌だ!なんて言われるかな?
いらない!って言われるのかな――…
「おかりなさぁい!」
嬉しそうに駆けて来た僕と同じ位の女の子。
おじさんをニコニコしながら見ていたその子が、僕らに気付いた。
大きな瞳が僕たちを捉える。
「ねぇお父さん、この子たちだぁれ?」
ビクッした。
キョトン、とした顔で父親に聞いていた。
今日まで知らされていなかったのか…。
可哀相だと、思った。
『栞!今日からこの子達は、栞の兄弟だぞ★!』
いきなり、僕らみたいな兄弟が出来ると言われたって、困るだろうに…。
「ほんとぉ!?」
でも、君は違ったね……。