ミスり探偵 J。
帰り道。
私は絶望のどん底にいた。
「ご飯。私のご飯ちゃん」
「なんか、ドラゴンボールのセリフみたいになってるぞ」
「(無視)。あぁ、ドレッシングのかかったサラダ。色の濃いスープ。温かいハンバーグ。パンケーキ・・・」
「なんか、ほんとに可哀想な食生活してるんだな、お前」
Jは、ため息をついて、
「街に戻ったらファミレス連れていってやるよ」
と提案してくれた。
「本当ですか! ホントに本当で・・・! あ。」
一瞬、天にも昇るような気持ちになったが、現実に引き戻される。
「そんなこと言っても、お金ないでしょ。タクシー代も、かなり高額だし」
もともと、私はもちろん。Jもそれほど手持ちがあるとは言えない。
そもそも、なんだかんだで、館側が払ってくれるだろうと踏んでいたのだ。
まさか、辿り着けないとは。
「それについては、考えがある。ここからが、本当の解決パートだ」