ミスり探偵 J。
私とJは、矢継ぎ早に推理を展開する。
「運転が上手でないのは、プロのドライバーではないから」
「車内が少し寒かったのは、私とJさんが騒いで上がった室温で、変装のメイクが落ちないため!」
「タクシーなのに、ドアを容易く開けられたのは、タクシー用の車ではない偽装車だから」
そして、これらのことにより重大な真実が浮かび上がる。
それは、何よりも何よりも、重要なこと。
私とJは、声を揃えて、高らかに宣言した。
「「これがタクシーでないのなら、運賃を払う必要がない!!!!」」