I pray 信じて……
「何を躊躇している」

サカキは寝ている姿勢でも低い声音をだした。

「お前がしでかしたことだぞ」と言われるとナナコとしては返す言葉がなかった。
「いいか」とサカキは有無を言わせぬ口調で続ける。

「試合の日程は動かせん。こっちから無理を言って組んでもらった試合だからな。部員は全滅だ。お前のところのクラスだけでも頑張ってもらわなきゃいかんわけだ。とにかく試合は来週の土曜日だ頼んだぞ」





< 3 / 32 >

この作品をシェア

pagetop