I pray 信じて……

感謝

「というわけなんや…。無茶なのはわかってる…けどその練習試合、サカキ監督が無理に頼み込んでまで試合することになったんやから。断るわけにもいかれへん。せやから……」

「ナナコ！もういいぜ」

「サトシはん…」

「その試合やろうぜ！なぁみんな」

サトシは席を立ってみんなを誘った。

「全く、サトシらしいな…いいよ。やってやろうじゃん！」

シゲルも賛成した。さらに、

「野球なんて中学以来だな。俺も燃えて来た！」とケンゴ。

「ナナコちゃんが困ってるんだ見捨てるわけにもいかない」とヒロシ。
「フン」とシンジ。
「仕方ないね」とシュウ。
「大丈夫大丈夫！」とヒカリ。
「その試合。受けて立つかも！」とハルカ。

「私達、仲間だもの。お互い助けあうことは当たり前でしょ！」とカスミ。

等々多くの賛成者が続出する。その時、ナナコの目には涙で溢れていた。
「みんな……おおきに……」
「良かったなナナコ」とノゾミはナナコの元に歩いて背中をポンポンと叩いた。

これがナナコのクラスメイトの友情である。