ラブ・ワールド
1.狭い世界
「ナナ、起きなー。ご飯できたよ」


狛江。


東京23区じゃないけど 電話番号は


市外局番 03。


だからって、都会じゃない。


だって 畑 いっぱいあるし。


こないだは、ナナと一緒に隣のコンビニ行ったら

でっかい 芋虫 発見したし。


まあ。


良く 行く 新宿も最速 30分だし。


実家の千葉にも あわよくば 一本。


はたまたま 下れば、箱根も一本。


バッティングセンターあるし。


TSUTAYAあるし。


カラオケも、安くないけど あるし。


ナナがいないときは 駅前で なか卯。


生活には 不便じゃないから。


割と気に入っていたりすんだよね。


狛江。


狛江のはなしは まあ いっか。


ナナ。


あたしの 今 最愛のハニー。


真ん丸 オメメで ゲーノージンカオマケのスタイルとビジュアル。


シロートながら そんな仕事にも就いてる彼女。


天は そんなに完璧には 人間を 形成しないんだね。


ナナは、料理が イマイチ。


別に いいの。


だって あたしが りょーり人だから。


「んー。起こして、レイ…」


ナナは、あたしの首に両腕でを回す。


あたしは ナナの腕の中で、最高のひと時。


ナナは いい匂いがする。

仕事がら、いい匂いが 体に染み付いてるんだとおもう。


…と いうことは。


あたしも 仕事がら 体に 食べ物の臭いが 染み付いている。


あたしは ナナの匂いを いい匂いだと言う。


ナナは あたしの匂いを いい匂いだと言う。


あたしは ナナの柔らかくて ちょっと ぽってりした 唇に キスをした。


「…んん…」


ナナが 悩ましい 声をこぼした。


あたしは また その声に 自分の中の欲望が 溢れちゃうわけで…


休日のあたしたちは こんな感じで、


あっとゆうまに 一日 おわっちゃうんだよね…。
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