ラブ・ワールド
そんなわけで、私達


『女×女』カップルしてます。


みんなね、なにが 一番興味津々って


やっぱり 『セックス』のこと。


きっと 想像してるみたいなものとは違うから


期待に添えないと思う。


俗にいう 『百合』って ヤツは アダルトビデオの世界だけだと思う。


特に ダメンズたち。


あんたたちの見てるような レズビアンセックス してないからね。


まぁ 自由に 想像してもらって 構わない。


「ナナ、夜どうする?」


「どこか行きたい?」


レイは、出無精だから どこか 行きたい場所なんて きっとないんだけど。


「リュウからメールきてさ、暇なら遊ぼうって」


リュウは、レイの 『トランスジェンダー仲間』。

ひとくくりに、『同性愛』と言っても すごーく 細かく 分類されていて。


歴の浅い、ナナには わからないことだらけだし


レイだって わからないことが たくさんある。


リュウは、『トランスジェンダー』。


簡単にゆえば、男になりたい人。


服装も態度も


男の人みたいに している。


リュウとレイは、イベントで知り合って


『男同士』みたいな 関係で、レイが 同性愛にたいして 自分を認めだした頃に出会った 古い友達。


「いいよ、任せるよ」


ナナは、出掛けるなら シャワーするね とバスルームへ…。


「もしもし?リュウ?」


レイは、リュウに電話で 新宿駅で待ち合わせしようと伝えた。


レイは電話をし終えると 自分も バスルームへ向かい


ナナとシャワーを 浴びる。


これから 二人は 狭い世界へ 繰り出す。


すごーく 狭い 狭い 世界。

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