イケナイ恋~おにぃちゃんに寄せる想い~(前編)
か…の…じょ…?
~良介side~
今ね、
彼女からの電話が…
あったの。
だから、しょうがなくソイツんところに行く。
あっ…
俺ね、別にソイツのこと、好きじゃないよ…。
だって、ゆらのコト…忘れるためだもん…。
でも、ホントのこと言うと、余計にツラい。。。
だって…
あきらめられる訳、ねぇーもん。
なんで、神様ってのは不公平なんだよっ!!!
みんなは、一番好きって、自信持って言えるような人と付き合ってる。
でも…俺は…
知らない人。
性格も知らない。
分かるのは、顔とケー番と名前だけ。
知らねーよ、あんなヤツ。
中野に…心配、かけたくねーな…。
ゆらにも…知られたくねーし…。
でも、いっそ知られたほうが…あきらめつくよな…。
…ッ。
やっぱ、あきらめらんねーよ。
一人で考えていると、一人の女子が俺の前に来た。
この、化粧がケバくて、キモい人が、一応俺の彼女。
同級生の、ゆい。
先週、俺に告ってきた。