鉄のココロ
てっぺいの部屋はやっぱりてっぺいの匂いがした。
ベッドはないから、
てっぺいはがふとんを2枚敷いた。
『えっ?1枚でいいじゃん?(笑)』
『あほか!おかん、もし部屋きたら腰抜かすわ!(笑)
まっ、明日はふたりとも朝早くから仕事やし、
朝飯も作らなくていいって言ってあるし
たぶん大丈夫やけど、念のためな(笑)
よし、寝るか!
電気消すなー』
部屋を薄暗くしててっぺいのほうを見る。
『ふたりとも感じいい人やね(笑)』
『そーか?
ならよかったけど、結構なお調子者だぞ。
まさひろの親はどんな人?』
『あんまり変わらんよ(笑)結構似てるよ、てっぺいの親と』
『そっか。じゃあ余計に
会ってみたくなったよ
今度会わせてな?』
『もちろん!』
てっぺいのその一言が
僕にとっては
どれだけ嬉しい言葉だったか。
ふたりだけの秘密は
どんどん増えてゆき
だからそのぶん思い出も濃くなる。