鉄のココロ

朝、僕が先に目覚め、窓をあける。


朝の夏の匂いが部屋中に漂う。


もう一度布団に潜り、てっぺいを起こした。



『てっぺい、おはよー
もう8時やよ
起きてー』



てっぺいは
目を閉じたまま言う。


『おはよー
今日ぐらいゆっくりしよー
俺眠いから

ちゅーで起こしてー』



仕方なく
ほっぺにキスをする。



『しっぱーーい』


と、てっぺいが相変わらず目を閉じながら言い

僕を強く
抱き締める。




『もうちょっと寝ようzzz…』




僕は、こんなのもアリかと思い、再び 笑顔で目を閉じた。








そのときの

朝の夏風の匂いと

あなたの匂いが

今でも

昨日のことのように感じる。


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