鉄のココロ
食事を済ませ僕たちは
ふるびた神社へと向かった。
車から降り、砂利道を
ゆっくりと同じ歩幅で歩く。
てっぺいといるだけで
幸せすぎて
なんなんだろ、
この気持ち。
『好き』という言葉だけではもう表現できなくなってきていた。
心には
本当に
あなただけがいっぱいで
今にも溢れてしまいそう。
多分、その時、まだ僕は、僕の存在を受け入れることができなかったのだと思う。
『なにお願いした?』
『そんなん秘密!
てっぺいは?』
『そんなんやったら
俺も秘密ー!
でもやっぱ言うよ
シンとこれからも仲良く過ごせますように
って願ったよ』
『うひゃー僕も全くおなじ(笑)』
くだらないいつもの会話が好きすぎて
また、
あなたのこと、
今日も
思い出してしまう。