鉄のココロ
3
『なあ、シン、約束させて?
この先何が起こっても俺はお前を守るし、
俺のそばでいつもみたく笑っとってほしい。
だから、もうそんな悲しい顔するな。
俺がずっとそばにおるから。
なっ?
約束する』
ただ嬉しくて、
ただ泣けてきて、
何も言い出せなくて、
今の僕には
手をぎゅっと
握り返すことしか
できなかった。
これが答えだよ?
てっぺいなら
わかってくれたよね?
もう少し、
僕がオトナだったら
言葉でちゃんと
伝えられたのに、
胸がいっぱいで
いつも
あなたに
頼ってばっかり。
あの時、ちゃんと
てっぺいに
『約束する』
って言えてたら、
もう少し一緒にいることができたのかな。