鉄のココロ

僕は出勤時間の30分前に着き、すでにいた店長が僕を見つけてこう言った。



『てっぺいのやつ昨日出勤だったんだけど、連絡しても繋がらないし、
無断欠勤するようなやつじゃないから
ちょっと心配やな

シン、なんか知らない?』



『そーなんですか、珍しいですね。今日終わったらてっぺいさん家に行ってみます』










その時、
お店の電話が鳴った。



『あっ、僕電話に出ますね』







電話相手は
てっぺいの母、クルミちゃんだった。



僕は、先日お世話になったことをクルミちゃんに言おうと思ったがどうやら様子がおかしい。


僕だと気付いてないみたいだし。








くるみちゃんが言うように、店長に電話を渡した。








長い話が続いているみたいだ…。



どうしたんだろう?






僕は更衣室に向かい、着替えて更衣室をあとにした。









店長が不安そうに立っていた。






『…シン、

悲しい知らせなんだが






てっぺいがおとといの夜に事故で亡くなったらしい…』

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