鉄のココロ
『はい?また冗談ばっかり言って!
店長、冗談にも程がありますよ。』
店長は黙ったまま
下を向いて
唇を噛んでいたようだった。
『まじですか…?』
僕は
ただ信じられなくて
信じられなくて
てっぺいの
ケータイに
電話をした。
やっぱり繋がらない。
すぐさまクルミちゃんのケータイに電話を掛け聞く。
クルミちゃんは
ずっと、ずっと泣いていて話にならない。
どこの病院にいるかだけを聞いて、
僕は飛び出すように
お店を出て
ひたすら病院へ走った。
ただ、ひたすらに。
嘘だ……