同居人は…先輩…!?【前編】
小悪魔の微笑み
『もしもし?』
<あぁ…もしもし?ヒロ?元気ー?>
私の上にかぶさるように座るヒロ。
電話の向こうの声が女の子の声なのは、私にでも分かった。
『誰だ?お前?』
<ヒロってばー相変わらず冷たい★亜希よ☆櫻川亜希!>
『おぉ…。亜希かよ…。お前こそ相変わらず、突然なのは変わらねーな!!』
ヒロが少し笑いながら、電話の向こうの女の子に話していた。
チクッ
胸の奥の痛みと締め付けるような、切ない気持ちが込み上げた。
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