同居人は…先輩…!?【前編】
電車から降りた私は猛ダッシュで学校までの道のりを走る。
タッタッタ!!
ドスッ
「っ。痛。」
曲がり角で誰かの背中に頭をぶつけた。
「すみません。ちょっと急ぎで…。」
『何でそんな急いでんの?』
「え?」
おでこの痛みで下を向いてた私は、聞き覚えのある声に顔を上げた。
「あっ!!笠間(カザマ)先輩!! 部活っすよ!急がないと!」
『あ?部活まで後1時間あるケド?お前時計読めねぇの?バーカ』
先輩はそれだけ言って去っていった。
.