同居人は…先輩…!?【前編】
公園のベンチに座った。
目を閉じて、走って来るまでの事を思い出した。
『初めてじゃないんだったら何回目も同じじゃない?』
ヒロが私にキスしたのは、ホントに軽い気持ち…。
初めて何て…。
事故でのキス。
ヒロ…私は、あなたが好きなの。
そんな言葉が聞きたかった訳じゃない。
ヒロにとって、私はどうでもいい存在…?
「もう…嫌だよぉ…。」
目からは大量の涙。
滲んだ視界が、暗くなった。
.