同居人は…先輩…!?【前編】
『お前…。せっかく起こしてやったのに…ビンタはねぇだろ!?』
少し赤く腫れた右の頬を押さえながらヒロが叫んだ。
「だって!!ヒロが悪いんだよ!?朝から脅して!!顔近いし!!」
私も負けじと叫んだ。
『たくっ。早く用意しねぇと遅れるぞ?この仕返しは稽古の時にびっしり部長様がつけてやる。』
また意地悪な顔して、部屋から出て行った。
「い"や"だ〜!!ゴメンなさい〜!!」
ヒロには届かぬその声は、私の部屋ではかなく散った。
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