桜色
「気をつけてね」

って

君が優しく微笑む

その声が聴きたくて

「あたし帰るね」

って

いつも言うの


君の優しさが欲しくて

あたしの宝物だから

ジンジンする耳の奥

君の声がこだまする

なんだか心地いいな

優しい音だから



あたしがあげた帽子

深く被って

「ありがと」って

君が優しく微笑む

「どういたしまして」って

言いたいけれど

その一言ですら

胸が締め付けられて言えないや

君はやっぱり眩しすぎる

あたしの宝物だから
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