「アユミ~…?」



その後も必死に謝ってはみたものの、暫くはこのネタで遊ばれるに違いない。
諦めたところで、ふと思い出した。



「俺も夢見たよ。」



自然と口先があがり、彼女に微笑みかけていた。
きょとんとした白い丸顔が自分を見つめていることに満足感を覚えた。



「え?どんな夢?」





「あのね…」




全く知らない森の夜道をただ二人、俺と君とで歩いてた。

君が笑うから俺も笑って、何があるかはわからない夜道を進んだ。

その狭い夜道に、前からも後ろからもトラックが来て、「面倒くさい」って言いながら避けた。



そして目が覚めたら君がいた。



寝覚め一番の愛する君がいた。






End…

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