きっとここで君に出会うために
お昼を食べ終わってリビングのソファーでくつろいでいるとケータイが鳴った。
画面を見れば知らない番号。
出るか出ないか迷ったけど、
もしかしたら登録し忘れただけかもしれないと思って出た。
「響ちゃん?」
すぐにわかった。
だってあたしをこんな風に呼ぶのは一人しかいない。
「陸人?」
「そー」
電話の向こうのあいつはかなりテンションが高い。
「どうしたの?」
「今日の夕方頃から暇?」
「暇だけどなんで?」