きっとここで君に出会うために



なんだかお腹もいっぱいで、

リビングも暖かくて、眠くなってきた。



夢と現実の間をゆらゆらとしていたときに、

遠くにチャイムの音が聞こえた。


その音でいっきに現実に戻される。



お母さんが出てあらーなんて言ってるのが玄関の方から聞こえた。


そのあとにこんばんはーなんて言う気の抜けた声が聞こえて、

あいつが来たことがわかった。



椅子にかけてあった上着を持って玄関に向かった。


寒いのは嫌い。


耳あてまで持って防寒対策は万全だ。



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