きっとここで君に出会うために
2
次の日もあたしはいつもの公園で歌う。
いつもの場所で
いつものように
ただ歌うだけ。
ただいつもと違うのは、こいつがいるってこと。
「やっぱり綺麗だねー」
あたしの目の前に座って、やっぱりニコニコしながら聞いている。
何かと話し掛けてくるんだけど、面倒だから無視。
「ねーねー、誕生日いつー?」
まぁ、正確に言えばさっきからこればっかり聞いてくる。
誕生日なんてどうでもいいだろ。
いい加減うっとうしくなってきた。