きっとここで君に出会うために
「明日はきっと天気がいいね」
隣から聞こえる嬉しそうな声。
ゆっくりと隣を向くと、じっと空を見上げていた。
前見て歩こうよ。
「なんでそんなに嬉しそうなの?」
すっごいニコニコしてる。
っていうかニヤニヤ。
よくわかんないけどちょっとキモいよ。
きっと今のあたしの顔はほんの少しだけ引き攣ってると思う。
自分の顔が見えるわけじゃないからわからないけど。
「んー、だって雨降ったら響ちゃんの歌聞けないじゃん」
「え?」
「だって響ちゃんの歌毎日聞きたいじゃん」