きっとここで君に出会うために
しばらく歩くとあたしの家に着いた。
見た目は古い洋館。
中は所々リフォームされているけど。
7年前に引っ越しをすることになって、下見をしにきたときにお母さんが一目惚れしたんだ。
「じゃあー。また明日」
そう言っていつまでもいつまでも後ろを振り返りながら手を振っていた。
なんとなく家にも入りにくかったから角を曲がるまでずっと見送っていた。
完全に姿が見えなくなったところで家にはいる。
家は何処も真っ暗。
まぁ、当たり前か。
今の時間は12時を少し過ぎたところだし。
もう日付変わっちゃってるよ。