きっとここで君に出会うために



「なんで1番だけ?」


アカペラで歌い終わったあたしに不思議そうに問い掛けた。



「‥‥なんとなく?」


「なんで疑問形?」


「んー」


なんでって言われても。


元々この歌に2番なんてないんだから仕方ない。



孤独を歌ったこの歌に、どうしても2番を作ることが出来なかった。


どこまでも暗い歌になってしまいそうだったから。



いつかこの孤独感から抜け出すことが出来たなら、

そのときは2番を作ることが出来るんじゃないかって思う。







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