夢小鳥箱
記憶
カーテンを閉めきった
スタンドの蛍光灯が光る部屋
一人ぼっちで座っている
自分。
隣も静まった部屋で
淋しさを、
君がいない悲しさを
思いだす。
君を思いだそうとする。
自分の中の
記憶は頼りなくも
薄れていって
今までを夢のように
簡単に忘れていってしまう
君のこと覚えているのに
手の感覚を忘れて
こーだった
あーだったと
君はいない、君はいない
あたしの中も
「君がいた」
事実だけ残してく
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