メルヘン侍
『・・・ということだ、どうだい?名案とは思わないかい?』

「はぁ・・・」

『まあ、簡単にいうと糸吉の冒険にさ★2つで悪口を書くのさ』

「!!」

『☆5つが5つも並ぶほどの人気だ。注目度はあがりPVも・・・』


「無理無理無理無理」

『ん?』

「無理ですよ、あのね、ちょっとねセミ食ったからってね、あっしのことバカにしないでくださいよ!えぇ? 冗談じゃないですよ、糸吉侍さんを斬れ? えぇ? あっしが? 無理無理無理無理 どんだけ無茶苦茶なんすか? えぇ? よくよく中身見てみたら、なんですか? えぇ? あっしの所属するポエム会の夢のだんなじゃないですか! どんだけ世話になってると・・・」

『じゃぁ しょうがない』

と、比呂田はアッサリとあきらめた。

まるでアタリ付の自販機で外れたかのようなあきらめの良さで




「あれ? ほら 

ちょ

ちょ

ちょ

ちょ

ちょっと!」




『ん?』


「ここで、食べ物でしょ?」

『ん?』

「ここで食べ物で、

それで、あっしが行く行く!でしょ?

そういうホラ! 」


『は?』

「は? じゃないですよ

いや、ちゃんと読んでる?

あっしおなかペコペコなんですから」

『ああ、そういうこと』

「えへへー」
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